ソミーの部屋 アマチュア無線ルームのロゴ

FT-817ND内蔵リチウムイオン電池の開発


ページ 3 /12
前ページへのジャンプボタン 次ページへのジャンプボタン

入手可能な2社のリチウムイオン電池について検討します。

 






ラミネートパックとアルミ缶外装の比較と組み立て方

ソニー製は国産品です。日立マクセル製は、中国工場産と国内工場産がありますが、同様に安全性・寿命について信頼できます。 この判断は、私が日置製ケミカルインピーダンスメータと専用プローブにて電池を測定した結果及び、組バッテリーを大量生産する某メーカーの社長さんに伺った話からの結論です。

写真で見るFT-817ND内蔵リチウムイオン電池 
ソニー製 ラミネート型リチウムイオン電池にニッケルタブを溶接

入手したソニー製のリチウムイオン電池は、ラミネートフィルム外装です。また、電極リードは、(+)側がアルミニウム、(-)側がニッケルです。


アマチュア的に加工上の問題を指摘すると (1)配線を半田付けするためには、アルミ電極にニッケルリードを溶接する必要あり (2)ラミネート加工といっても、電池のエッジには電極のアルミが露出している。 (3)小さくまとめる時は、ラミネート周辺部 を折りたたむ必要があります。

[追加情報2014.05.29] アルミ・ニッケルクラッド材を溶接することにより、半田付けが可能になりました。 「アルミ・ニッケルクラッド材」とは、アルミとニッケルが張り合わされた0.1mmで、アルミへの溶接が容易で、ニッケル面に半田もよく乗ります。

日立マクセル製 リチウムイオン電池

日立マクセル製電池は外装がアルミ缶です。 アルミ缶が(+)極、写真中央の端子が (-)極です。マイナス極を囲むように黒く見えるのは絶縁のプラスチックシートで、マイナス極の右側の四角い端子はプラス極、ともに材質はニッケルです。プラス極側は半田付けも不可能ではありませんがマイナス極は溶接での接続が必須です。

バッテリー6本に絶縁と接着を施し組電池にする

日立マクセル製リチウムイオン組電池をFT-817用に組立中

日立マクセル製電池の組立 2個並列接続したものを3個直列に接続するための配列は、幾通りも考えられますが、FT-817NDの内蔵バッテリー収納スペースに収めるために、厚みが最少にできる配列が求められます。

日立マクセル製リチウムイオン組電池配線図
メモで見にくいですが、配線図です。 +、-、B1、B2 は、保護基板への接続になります。保護基板(PCB-Li3A4)の接続位置に合わせて位置決めしてあります。直並列状況をご確認いただけますでしょうか。

【バッテリーユニットの構成】 バッテリー型番:ICP534553ZSU 日立マクセル社製 公称容量:1620mAh 保証容量:1550mAh 平均電圧: 3.7V サイクル寿命:300回以上 重量:30g サイズ:44.8mm x 55.2mmx5.1mm (誤差±0.2mm) ユニット構成 3S2P(3直列2並列) 11.1V 3240mAh 入手先URL:antenna1st http://antenna1st.com/  Shop6502 http://6502.jp/

 
ページ 3 /12
前ページへのジャンプボタン 次ページへのジャンプボタン
【Tips】

 小型であることと同時に、移動運用で使用するバッテリーである事から堅牢な電源に仕上げることにも留意しています。