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IC-9700のスピーカに無停電電源を組み込む


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 IC-9700の外付スピーカにリチウムイオン電池を使用した無停電電源装置を組み込むプロジェクトです(2019/04/18掲載)

 






IC-9700常時使用可能な無停電電源装置(UPS)の運用試験

 (1)IC-9700の接続
 (2)送受信評価(ダミーロード負荷)
 (3)電流ー電圧特性測定
 (4)電圧ノイズレベル測定
 (5)必要ならば更なるノイズ対策実施
 (6)運用試験
 (7)無停電電源評価試験

IC-9700用無停電電源装置IC-9700用無停電電源装置リアパネル
   フロントパネル     リアパネル (うーん、4本のネジが無粋だなぁ)

送受信・充電 簡易チェック

IC-9700とFT-991ANA

 FT-991AMの上にならべたIC-9700です。ともに外部スピーカにリチウムイオンUPS電源を組み込んであります。専用充電器にグリーンLEDが点灯し260Whのバッテリーが充電完了したのを確認しました。144,430,1200の各バンドでALINCOのDM-330MVと同様に使用できる事を確認しました。2019/04/18

電流-電圧特性測定

IC-9700&FT-991AM

 (1)充電完了後のバッテリー電圧 12.4V
 (2)DCコン動作停止時バッテリー電圧 9.23V
 (3)430帯受信時バッテリー電圧 12.2V
 (4)430帯50W送信時バッテリー電圧11.8V
 (5)受信時出力電圧 13.8V
  ※上記は簡易測定結果です。

IC-9700電流測定

IC-9700電流測定  実際にIC-9700が必要とする電源電流を測定してみました。特に知りたかったのはスタンバイ時の待機電流で、これは取扱説明書にも記載がありません。40mA程度であることを確認しました。ちなみに、430帯FM受信時は1.26A、5W程度の送信では5.87A、最大出力程度の送信では9.8Aでした。この値ならUPS電源で連続運用が可能でしょう。(長時間QSOには電池容量の関係からちょっと厳しいけれど)24時間連続運用テスト継続中、2019年10月現在、5000時間経過 異状なし!

 無停電電源評価試験

IC9700UPS出力VI特性 (1)満充電よりFT-857DM 144MHzFM50W連続受信状態、7時間経過後送信するとバッテリー電圧低下警告灯が点灯するが受信状態に戻ると消灯。10時間後も同様(FT-857は待ち受け時消費電流1Amax、IC-9700は1.2A TYP)

(2)15A出力(IC-9700送信最大出力)の電流―電圧特性
   赤線 :ケーブル・コネクタ抵抗70mΩを補正した特性
   青線 :AWG12相当ケーブル3mとコネクタを含む
    使用機器 電子負荷装置 nF DL1000L  
         HIOKI 3522-50 LCR HITESTER

 運用試験

専用充電器にて充電完了NA (1)無負荷電池電圧9Vから満充電まで 約12時間
(2)電子負荷にて、IC-9700 送信時最大電流15A試験
(3)連続受信時間 24時間連続運用中
(4)評価機は2018年4月よりIC-9700(アンテナ3バンドモービルホイップ、JH1IFZ/東京神田)免許が5月24日に下りたので144,430,1200MHzにて運用開始し,10月には連続5000時間異状なしで経過しました。直接神田から、リモートで横浜から操作して運用中です。
 
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【Tips】

  144,430,1200MHz帯では、動作中にハンディ機で入感するDC-DCコンバータのノイズなし。(2019/4/22)