過放電のLi-ionバッテリーは本当に使用不能か?


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友人が台湾で入手した中国製パワーバンクに装着していたパナソニック製18650バッテリーが、数カ月放置していたら過放電で充電不能になりました。セルの電圧を測定すると6本とも1.79V(さすがパナソニック製)これを復活させるのが今回のテーマです。

 






充電不能となったLi-ion電池のアマチュア的復活作戦!

 6本とも完全復活 ?!


(1)充電テストで使用したLi-ionバッテリー
パナソニック製18650

 友人が台湾で入手した格安の中国製パワーバンクがありました。それに日本のパナソニック製18650バッテリーを装着し使ってみましたが、数カ月放置していたら過放電状態で充電不能となりました。(つまりこのパワーバンクが不良品ということ。)このセル6本の電圧を測定すると、6本全て揃っていて1.79V(さすがパナソニック製)でした。 

(2)このバッテリーを充電した結果 

単セルで充電中   こうして同条件で過放電になったセル6本を復活できるか試してみました。その方法はというと、手元にあった単セル用のLi-ionバッテリー充電器が、次のように動作することによって過放電状態のセルを充電することができたのです。
(1) 1.79Vになっているセルを1mAで充電し 3時間から6時間ほどかけて2.7V~3Vまで回復させました。
(2) このあと最初の1回だけは、低電流70mAで充電、その後は既定のCC-CV充電にて充電完了まで普通に充電できました。

充電可能電圧まで回復したセルのその後

リチウムイオン電池パック(例)  バッテリーパック(組電池)になっていて通常の充電方法では充電できない場合はセルバランスが崩れている可能性もありますので、一本一本分けて点検回復させ、別な利用法を探るのが良いと思います。
 要するに規定電圧以下になってしまったLi-ionバッテリーは、超低速充電ともいうべき数ミリアンペアで充電し、数時間くらいで規定電圧に上がってくるようであれば復活の可能性があるという事です。6本ともセルバランスも含めて完全に回復したかどうかはまだ確認していません。仮に回復したと思われても元通りの組電池に戻すことは諦めたほうがいいかもしれません。 
 
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【Tips】

【注意】 ここでご紹介した方法が、充電不能となった全てのLi-ionバッテリーに当てはまるものではありません。