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実践的18650リチウムイオン電池の使用法

 
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製造元が示す18650Li-Ion電池使用上の注意

日本のP社が指示している18650電池使用上の注意をまとめてみます。

18650リチウムイオン電池使用上の注意

(1)物理的ダメージ(逆接、半田付け禁止等含む)を与えてはいけない。

(2)充電電圧は4.2V、上限4.25V厳守(保護回路は4.30±0.05V動作)
   急速充電電流は1500mA最大、普通充電電流は430mA
   ※充電器が上限4.25Vを守る必要があり、保護回路は最後の砦として2重の保護に

(3)直列接続は8セル以下、電池間電圧差は20mV以下。放電終止電圧厳守。
   ※特に多セル直列時には、セルバランス必須。4直までは電池セレクトが普通。

(4)放電終止電圧(2.30V) 以下になった電池は、微小電流で充電し、時間内に規定放電終止電圧まで達しない場合は、再度充電してはならない。

(5)保護回路(過充電防止、過放電防止、短絡保護、温度ヒューズ)を電池パックに付加すること。
   保護回路の消費電力は過放電防止機能動作後1.0μA以下(過放電リスク低減のため)

(6)18650電池パックは一般消費者が容易に電池を取り出せないこと。大電流で使用する場合は電池間距離約1mmを確保する。温度ヒューズを設置すること

(7)トリクル充電禁止、充電時1セルでも規定温度(70℃)を超えないこと

(8)最大放電電流10A(25℃以下)

(9)残容量10%以下、50%以上で長時間保管しない事
   漏液から保護回路を守るため、保護基板の表面はコーティングする

(10) 摂氏0℃以下の環境では、決してリチウムイオン電池を充電してはいけません。金属リチウムが析出して大事故に直結します。

【重要】上の注意には、守らないと電池寿命が短くなるものと、発火の危険性があるものが混在しています。(1)から(5)と(10)は必須で、保護基板を電池パックに組み込むことで実装します。さらに、充電回路からも監視し2重の保護をかけます。 (10)は寒冷地では運用上、特に注意が必要です。

 次からは、18650リチウムイオン電池、充電方法・充電器、電池ホルダー、並列接続、直列接続、保護基板などについて詳細に検討し、簡単な製作につなげていきます。
 
 

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Tips

 小型であることと同時に、移動運用で使用するバッテリーである事から堅牢な電源に仕上げることにも留意しています。