無線機用のバッテリーシステムを設計するうえで悩むのは、3.6VのLi-ion電池を何本直列にして使用するかです。標準電圧では3本直列接続では 3.6x3=10.8V 4本では 3.6x4=14.4V ですが、充電完了後は1本が 4.2V となりますので、それぞれ 12.6V と 16.8V です。ほとんどの無線機の電源許容電圧は 13.8 ± 15% つまり下限は 11.7V 上限は 15.8V です。という事は、3本直列では電圧が13.8Vに届かず、4本直列の場合は、上限電圧を超えてしまいます。ここでは、この問題を取り上げます。(7直列で降圧DC-DCコンバータという手もありますが、、、充電器の委託生産費用の他にPSEを取得するだけでも100万円ほど必要なのでやめます)
Li-ionバッテリ4直列では、必要とするDC13.8Vを得るためにバッテリーエネルギーを有効に利用できません。高効率のDCコンと高性能なノイズフィルタを採用したLi-ion電池3直列・DC-DCコンバータ方式を採用することにしました。