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IC-705を固定で運用している方が殆どで移動で使用している方は少数派のようです。そこで IC-705移動運用の実践に挑戦してみました。このセクションは、バックパックに収めたIC-705に触れることなく、運用できる環境についての報告です。
バックパック中のIC-705を操作する
バックパックに収めたIC-705に手を触れずにフォーンで交信を行うためにはイヤフォン、マイクロフォンの他に幾つかの操作が必要になります。これを実現する近道は、ICOM純正のリモコンマイク VS-3 と IC-705を iPhone から操作する 705 Remote です。
リモコンマイク VS-3 は、 BluetoothによりIC-705に接続し、PTTボタンSW により、送受信の切り替えができます。また、写真にある3つのプログラム可能な押しボタンSWによりIC-705から必要な機能を割り当てることが可能です。 (1)IC-705(MENU➡SET➡Bluetooth設定➡ヘッドセット設定➡AF出力設定➡ヘッドセット&スピーカー) にて、VS-3をPTTボタンをリモコンSTBYスイッチとして利用可能 (2)IC-705(MENU➡SET➡Bluetooth設定➡ヘッドセット設定➡ヘッドセット機能選択➡マイク) にて、VS-3のマイクを利用可能 (3)VS-3の音量調整SWはVS-3に接続したイヤフォンに対してのみ作用する。IC-705本体には影響しない。 (4)《早送り》《再生》《早戻し》ボタン(写真右の側面)はプログラム可能(下記は私の設定) 《早送》433.00MHz⇔433.08(VFO) 切替 《再生》Speech 周波数確認 《早戻》「CQ430」送話 ※ IC-705本体のスピーカ音を聞きながら、VS-3のイヤフォン接続せずに使用可能 ※ VS-3と他のBTヘッドセットを併用することは不可(推定) ※ 旧iPhone付属リモコン両耳イヤフォン使用可能(リモコン部は無効)
705 Remote で出来ること (1)モード切替 (2)モード切替(3)FILの切替 (4)VFOでのチューニング操作 (5)チューニングステップの切替
実際に歩きながら運用するという状況下ではメインチャンネルでCQを出しては、QSYしてQSOするというパターンをくりかえすことが多く、この点ではIC-705に標準添付されているスピーカーマイクロフォンがプログラム可能なスイッチもあり便利です。しかし、、、スマートでない!、、、邪魔だ!
と言うわけで、積極的にCQを出すなら、ICOM純正で。IC-705本体が操作可能なら、写真の「 TTMOW 5.0 bluetooth イヤホン 」を使用と、共にバックパックに入れて使用しています。耳にかけた状態の一番下(写真では右端)がSTBYスイッチです。表示が見にくいので現在はテープを貼りました。
移動用IC-705の電源として 現時点で最適と判断して使用しているのは、「Owltech 製 72W 340g USB type-C PD PPS」 バッテリーです。これを25cmのL字がたUSB-Cケーブルで「IC-705用USB-Cto15Vアダプタ」からIC-705外部電源端子に接続しています。これでIC-705の10W運用が可能になります。 何故、このバッテリーを選択しているかと言うと、PPS規格に対応しており、実は13.5Vを供給する事が可能なのです。PPSでは、出力電圧をプログラムすることが可能なトリガーデバイスを使用することが必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
【コンテストなどのヘビーな運用では】
「IC-705は、外部電源の接続で10W送信が可能になるのですが、暫くすると内部温度上昇により5Wにパワーダウンされてしまいます。IC-705ファンユニット/USB-C PD」を使用することで、連続 FM 10W 運用が可能になります。