前回制作したシガープラグケーブルをスリム化しました
前回制作したシガープラグケーブルは、FT-857DMに付属していたケーブルに、DIN規格のプラグを装着したタイプでした。このケーブルは100W機と共通であるため、耐熱性も高く電流容量も大きいのですが、ケーブルが太く取り扱いが容易とは言えません。そこでFT-857DMほかの50W機用でシガーライタの使用に特化してスリム化を図ることにしました。 注目点は次の3つです。(1)ヒューズの省略 (2)扱いやすいケーブル (3)ケーブルの電流容量は100W機用と同等
扱いやすいケーブルを探す
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FT-857DM 付属のケーブルはバッテリー(電源装置)に直結し、100W機での最大電流22Aに耐えられるように、25Aのヒューズが入っています。しかし、シガーソケットに来ているラインは、車側のヒューズボックス内に設置された10Aから20Aのヒューズで保護されていますのでシガープラグから無線機のコネクタの間にはヒューズは不要と判断しました。そしてケーブルは4線の耐圧低め(と言っても300V)の品(写真)を選択します。外径は6mm、柔軟で扱いやすいケーブルです。 |
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オリジナルのケーブルには AWG12 が使用されています。心線の断面積は3.31㎟で、被覆は一重で厚めです。そこで、100W機用のオリジナルケーブルと50W機で同様の電圧降下に収まるよう AWG18 断面積0.823㎟を2本を並列で使用します。エンジンルームを通すわけではないので耐熱性はそれほど気にする必要はありません。さらに2重被覆で間には粉末の潤滑剤が塗布されている品を選択しましたので太くならず扱いやすい柔らかさを確保できました。 (注)AWG(American Wire Gauge)電線の太さを表し、数字が大きくなると細くなります。 ピン圧着時の注意はこちら |
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FT-857用の6ピンコネクタは、八重洲純正品と同じ日本圧着端子製造(JST)の品を使用しています。 アマゾンで売られている中国製のコネクタは、ピンが異なりますので使用してはいけません。詳しくは こちら をご覧ください。 実はこのコネクタ、ハウジングはほぼ同じでも異なるピン規格のものが、かなりの数使われているので要注意です。 |
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完成した FT-857DM用シガーライタ電源ケーブルです。前作と同様に車用シガーライタ側のプラグは、日欧米対応のDIN ISO4165,SAE J563 両用プラグを採用しています。 ちなみに SUBARU IMPREZA では、ヒューズボックス表示 CIGGAR SEAT/H (シガレットライター、電源ソケット、シートヒーター)で容量20A のヒューズが装着されていました。シートヒーターを使わなければ FT-857DM はなんとか使えそうです。ヒューズからシガーライタへの配線は調べていませんが Hi |
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SUBARU IMPREZA で144MHz FM 50W 運用試験を行いました。同じヒューズを使用しているシートヒーターはOFFです。ダミーロードでの送信と、実際のQSOをしてみましたがプラグ部分の発熱もなく FT-857DM は問題なく使えました。 |
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【Tips】参考価格
シガーライタコネクタプラグ RS品番 2660266 単価 1,472円 ケーブル 耐圧300V 耐熱80℃ AWG18 4線 単価 400円/m(3m) 熱収縮チューブ RSPRO 562-662 2,197円/1.2m 無線機側プラグ 単価350円 合計 3,122円 (送料・税・工賃含まず)
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