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FT-857M 50W運用リチウムイオン電源装置の開発


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究極の 50W移動運用Li-ion電源を目指して (2018/10/14掲載)

 






移動運用のための電源に求めるもの

(1)FT-857DM 50W長時間運用が可能なこと。<バッテリー容量300Wh> 
(2)航空機に持ち込み可能なこと。<バッテリー容量150Wh+150Whの2台並列運転>
(3)無線機の接続が容易で部品を紛失しない構造。
(4)輸送中に電源がONしない構造。
(5)5Wデジタル簡易無線機に13.8Vが供給可能なこと。
(6)ノートPCにも給電可能なこと。
(7)複数台運用によりバッテリー容量の確保と、不測の故障にも耐える冗長性。
(8)Li-ion専用の本格的充電器(PSE認証済)の採用(非常運用のため常時充電器接続可能)

究極の移動用Li-ion電源の概要
究極の 50W移動運用Li-ion電源

 パネルと下側ケース一体型の堅牢なABS樹脂製ケース。電源スイッチにはロック機構付きのトグルSWを採用。無線機の接続が容易で移動先で部品を紛失する恐れのないアンダーソンコネクタの採用。(FT-857Dに接続すると857は自動的に20W出力に設定されます.※ケーブルで変更可能、2台並列運用時は50W) EIAJ#5コネクタには13.8V 3Aが供給されデジタル簡易無線機も5Wフルパワーで運用可能(もちろんFT-817/818も)。USBコネクタからは5V2A以上供給可能で携帯電話やiPadなどを同時充電できます。

Li-ionバッテリーの航空機持ち込みについて

リチウムイオン電池の航空機持ち込み  航空機で持ち込み可能なLi-ion電源装置はモバイルバッテリーと同じ扱いとなり160Wh以下2台まで、手荷物預け入れは不可です。という事はモバイルバッテリーを持ち込むと無線機用のLi-ion電源装置は1台しか持ち込めません。そこで、本電源装置を2台持ち込む事を考慮して、USBからスマートフォンを充電できるモバイルバッテリーの機能も搭載しました。
 ※IATA航空危険物規則書 第58版(2017年)

 試作機の内部

内部写真  プロトタイプの内部、手前が12Vから13.8Vを得るDCコン、ケミコンの右がUSB5V用のDCコンです。黒く大きいのはパナソニック製18650を3S4P接続し保護回路を内蔵させてた電池パックです。
 
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【Tips】
内部写真  50W機を駆動できるパワーがあれば、こんなことも可能です。AC100Vを生成するインバータ接続。※アンダーソンコネクタで電源も負荷も自由に並列接続可能です。しかし、USB電源付きのACインバータポータブルバッテリーならば、安価な市販品も多いので、あえてこの領域を狙うことはないと判断しています。
 
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