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IC-705のハンドグリップの製作


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 IC-705は純正のバックパックに入れない限り、実に持ち運びにくい形状です。カメラ用の三脚穴があるので、カメラ用の市販品を工夫して利用している方もいらっしゃいますが、私にはどうもしっくりきません。そこでハンドヘルドグリップを作る事にしました。

着脱可能なIC-705用ハンドヘルドグリップの製作

IC-705用ハンドヘルドグリップ

IC-705ハンドヘルドグリップ製作目標

(1)容易に制作でき強度がある  
(2)固定使用時も邪魔にならない
(3)移動時にはホイップで片手運用
(4)全てのケーブル接続を妨げない
(5)シンプルで美しい仕上げ   

取付ネジの扱いを検討する

IC-705用ハンドヘルドグリップ

 ※この時点ではM4ネジの収まりが悪くて、右グリップ専用のため、穴は3つしか開けていません。

 5mm厚で幅30mm,長さ300mmのアルミ材の重量は118g 6mm厚だと148gでした。試作してIC-705に装着して確認しましたが、5mm厚で強度は十分、不安感は全くありませんでした。ネジが問題で、三脚用のネジ1本ではIC-705を固定できません。4mmのネジ穴が4つあるのでこれを利用してロックピンを入れる手も試してみましたが、三脚用のネジは実に大きくて邪魔なのです。そこで4mmのネジを2本を使用する事にしました。

IC-705用ハンドヘルドグリップ

 しかし、4mmネジ2本でも十分支えられると思いますが、三脚用ネジを取り付けるとこんな感じになります。頭が高いので、下駄が大きくなってしまいます。そこで手締めは出来ませんが低頭ネジをオーダーしました。

IC-705用ハンドヘルドグリップ

 この時点では、1/4インチネジが適当なものが見つからず、上馬のネジ屋さんにも伺いました。

【 寸法決め 】

IC-705用ハンドヘルドグリップ

 IC-705用ハンドヘルドグリップの寸法メモ
 左端から56mmにM4ねじ用 φ4.3穴、そこから38mmにも、縦位置は上端から4.0mm、反対側も同様 皿ネジの頭を沈めるため6mmドリルで座ぐります。1/4インチネジの穴は(ケガキしていません)、二つのφ4穴の中央、下から24mmと上から24mmの位置にφ6.0の通し穴。頭を沈めるために9mmのドリルで深さ3mm穴、さらに9mmのエンドミルで底を平らにします。(写真クリックで穴あけ後を表示)
 グリップの曲げ位置は、右端から100mmの位置を基準にバーナーで加熱しながらR20程度に曲げます。

 

グリップ装着時の卓上安定性の問題

IC-IC-705用BNCコネクターステー

 ハンドヘルドグリップにゴム足を付けてみましたが、IC-705に取り付けた状態では、机の上で安定しません。そこでグリップにゴム板を追加取付できるようにしてみました。 次の写真のように、10mm厚のゴム板を、0.7mmの樹脂板に貼り付けた物でIC-705の前面を幅広く支えて安定させます。

 ※この時点ではゴム足をどうするか決まっていませんでした。

【 ゴム板の取付方法 】

IC-705用ハンドヘルドグリップ

 ゴム板はハンドヘルドグリップの左右取り付け位置により場所が変わるので、固定するのではなくグリップに挟み込むようにしました。IC-705の底がグリップに接触する面には保護テープを貼り付けました。

IC-IC-705用BNCコネクターステー

 IC-705用ハンドヘルドグリップの製品説明図も作りました。IC-705付属のゴム足やネジ長を検討しています。
【IC-705の4mmネジ側】
(1)IC/705 深さ 9.0mm(ネジ部 6mm)
(2)グリップ厚 5.0mm グリップ下ゴム 1.0 上テープ0.3mm
   IC-705 付属ゴム足髙 2.0 傾斜ゴム板0.7mm 計8.7mm
(3)4mmネジ全長 15mm
   ネジ頭はグリップに枕頭のためネジ露出は15-8.7=6.3mm
   ※これがIC-705を固定する。
【1/4インチネジ側】
(1)IC*705 深さ 8.0mm(ネジ部 6mm)
(2)グリップ厚 5.0mm グリップ下ゴム 1.0 上テープ0.3mm
   IC-705 付属ゴム足髙 2.0mm 傾斜ゴム板0.7mm 計8.7mm
(3)1/4インチネジ全長 11.6mm
   ネジ頭はグリップに枕頭.ネジ露出は11.6-8.7=2.9mm
   ※これがIC-705を固定する。

IC-705用ハンドヘルドグリップ

 アンテナステー併用時のハンドヘルドグリップ運用

 ※現在、写真では手て隠れているグリップ部に貼る黒いクッション材を”ゴム系”にするか”フリース系”にするか検討中しましたが、手になじむゴム系にしました。
 次に1/4-20インチねじを自作する「傾斜ゴム板」の材質を検討

IC-705用ハンドヘルドグリップ

 軽量化への取り組み

 この時点でグリップ本体は、118gです。「傾斜ゴム板」と1/4-20ねじと4mmねじ2本、六角レンチで40g。合計158gになります。これは定形外郵便150gを越えます。
 そこで、1/4-20インチねじを自作して、アルミグリップの加工を容易にするとともに六角レンチ不要とし、さらに「傾斜ゴム板」の材質を検討して軽量化と図ることにします。


IC-705用BNCコネクターステーと併用

【 両手で支えたいときは 】

IC-705用クーリングファン

 IC-705アンテナステーを取り付ければ、IC-705に左手を添えることもできます。また固定運用でL型変換コネクタをつければ、アンテナケーブルの取り扱いも容易です。

【 移動でも10W運用 】

IC-705用クーリングファン

 USB type-C PD パワーバンクから、電源を供給すれば移動でも10W運用可能です。写真は連続10W運用を可能にするファンユニットを取り付けた状態です。


【Tips】  IC-705での移動運用が快適になりました 

IC-IC-705用BNCコネクターステー

 次の課題は移動時の前面パネル保護かな?  

 今のところ、タオルでくるんでバックパックに放り込んでいます。これでいいか!(*^^)v