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10年前に設置された「暖蘭物語」(現在はNEW暖蘭物語)の扉修理のページです "暖蘭物語”の 照明のページはこちらです "暖蘭物語”の物干しのページはこちらです
TOEXのコンサバトリー「暖蘭物語」の扉を修理しました。この時代の暖蘭はあちこちでこわれているらしい!? 来客対応、談話室、物干室と大活躍の多目的スペースですが、建設から10年経ってついに扉が”ギーギー"いって動かせなくなりました。今までも扉が下がってガイドローラー部品に当たりその都度ネジを締めなおしていたのですが、今回は開閉不能状態です。Webで設置工事マニュアルを探しましたが、ウチの「暖蘭物語」は既に旧型式でWebでは見つかりません。仕方なく現品を眺めてしばらく思案。
扉は中折れ式で、間に約10cm幅のグリップ取付部を挟んだ3枚一組の構成です。この構造で問題が多発したのか、現行品は単純な中折れ式2枚一組構成に変更されています。扉を取り外すためには、まずグリップ部を両側2枚の扉から外します。上下のセルプタッピングねじを4本外せば、上に引き抜けます。この時、一人で脚立に乗って作業しましたがこれは危険!二人で作業すべきです。 次に扉本体を外すため、レールの一部を取り外します。写真で上レールに見えるネジ4本(真ん中の一本はそのままに)外すと、この部分のレールが外れ扉のガイドローラーをここから外すことができます。扉は若干斜めにすると上下のガイドがレールから外せます。この時、一人で支えるのは無理でした。(扉とともに庭に落下しましたが、扉を守り切った!)
故障の状況
扉とドアノブのついた接続版の連結部分は、全体がヒンジになっていて、ドアパネル側C字型のアルミ引き抜き材が接続板の中心材をくわえ込む形になっています。ヒンジが上下にずれないように中心をタッピングねじとワッシャで押さえているのですが、これが緩むとヒンジ部分が下がり下側のガイドローラ部品に当たって扉のヘリが開閉を妨げるようになります。(写真は変形したドア下側アルミ材、銀色のガイドは交換した新品)早めにタッピングねじを締めなおせばよいのです。しかし、中折れ部のネジは締めやすいのですが、両側面ガイドローラ側のネジ(特に上側)は、非常に締めにくいのです。これを放置すると扉の開閉でヒンジ部の篏合が外れ開閉不能なまでにヒンジ部が部分的に変形してきます。こうなると扉をドアノブのついた接続板が連結された状態で”暖蘭物語”本体から外してヒンジ部を直さねばなりません。
嵌めあいの一部だけ外れたヒンジ部を直す
当て木を外れたヒンジ部に当ててハンマーで叩き、外れた部分を元の位置に入れました。ヒンジ部の動作は異状なし。落下したショックと修理に夢中で写真を撮るのを忘れました!
あとは頑張って元に戻します
ネジを締めなおすことが困難な、扉の端部分(写真)を留めているセルフタッピングねじは、ネジロックを付けて締めなおしました。
格子の掃除は高圧洗浄機で
内側からみると、ガラスと面格子の間のゴミやコケが、、、格子を外さずとも外側から高圧洗浄をかけるとある程度きれいになります。
折れハンドル部は、上部に引き上げないと外れません。この作業は脚立を使って一人で行いましたが、部材が意外に重たいため非常に危険です。扉も重たいので二人で作用する事をお勧めします。あ、中折れハンドル部材の挿入は、位置決めと部材保持が必要なため”絶対に”一人ではできません。