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USB type-C PD 充電器から13.8Vを得る


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USB type-c PD PPS対応の充電器から13.8Vを得ることができました。これなら無線機を気持ちよく13.8Vで運用できます。(2022.09.24改定)

 






USB から13.8Vを得られる電源とケーブル

【 必須条件はPPS対応 】

USB PD PPS対応充電器

 (1)プログラマ基板
 (2)書込みプログラムとファームウェア
 (3)USB type-C PD PPSケーブル

 書込み用基板とソフトウェア、そしてUSB type-C PD PPS 対応のケーブルが必要です。
 このケーブルのUSB type-C コネクタ内には PD3.0 PPS 対応のプログラム可能なトリガーデバイスが入っています。そしてこのデバイスをプログラムするための書込み用基板が必要です。ケーブルはPDC002を、書込みソフトとファームファイルは同社のサイトから(WITRN Upgrade 3.3.exe)ダウンロード可能です。

  
j5CREATE 100" PDUSB-C Super Charger JUP44100 

【 USB PD PPS対応充電器 】

USB PD PPS対応充電器

 二つ目は、USB type-C PD PPS 対応の充電器もしくはパワーバンクです。 PPS対応ではないUSB PDでは電圧5,9,15,20Vからの選択ですが、今回動作確認したのは j5CREATE 100" PDUSB-C Super Charger JUP44100 という4ポートのPD PPS対応の充電器です。パワーバンクはまだ推奨できるような品が見つかりません。

通常 5,9,12,15V 3A  20V 5A

PPS出力 3.3~20V 5A
(PPS : Programable Power Supply)      

これなら13.8Vで5Aとれそうです。

プログラミング方法

ステップ1

(1)転送ソフトを起動した状態

ステップ2

(2)転送ソフト付属の設定ファイルを読込む

ステップ3

(3)私は任意電圧(LED詳細表示)を選んだ

ステップ4

(4)ケーブルと基板を接続

ステップ5

(5)

ステップ6

(6)一般的なPD情報が表示されている

ステップ7

(7)使用する電源情報が転送される

ステップ8

(8)

ステップ9

(9)

ステップ10

(10)

ステップ11

(11)この電源からは13.8Vで4Aほど給電されている

【 WITRN Upgrade 3.3.exe を使用 】

ちょっと複雑なので、先ずは作業の概要を頭にいれてください。 
 改定2021.01.07


【準備】
 転送ソフトを起動しPCからケーブルに任意電圧選択ファームウェアを転送する。この時点ではケーブルに電圧は設定されていない。

【設定読込】
 ケーブルを充電器に差し込み、充電器が出力可能な値を読込ませる。これでケーブルが電圧設定可能範囲を知ることになる。

【設定書込】
 ケーブルを書き込み基板に戻すとPCで電圧設定可能状態になるので、13.8Vを設定しケーブルに書き込む


ステップは(1)から(11)まであります

(1)WITRN PDファームウェア転送ソフトV3.3起動 (ダウンロード情報は一番下のTipsにあります)

(2)『Brower』(何語なんだろうBrowseかな?)ボタンを押し、任意電圧選択のファームウェアを選択し開く

(3)選択したファイルが表示されPDC002用とメッセージが出る

(4)ケーブルを書き込み基板のUSBジャックに挿入する

(5)書込み基板をPCに挿入すると最下行がCONNECTED になり、このケーブルのFonfig状況が表示される。(通常この状態では電圧設定はできないが、もし(8)のように表示されたらこのケーブルは既に13.8Vに設定済)

(6)『Upgrade』ボタンを押すと任意電圧選択ファームがケーブルに書き込まれる。この状態では任意電圧が設定可能になっただけ。

(7)基板とケーブルをPCから外し、ケーブルを使用するPPS対応充電器に差し込む。このときLEDが何回か点滅し数秒でケーブルに使用可能な電圧が伝達される。<赤色LED点灯>

(8)再度基板にケーブルを差込PCに装着すると、今度は一覧に3.3~20.00Vが表示されるので、プルダウンメニューから3.3~20.00Vを選択する。ここで右の窓に設定電圧が入力可能になるので13.8を入力する。

(9)電圧値に13.80が表示された状態で『Config』ボタンを押すとConfig successfuly!と表示されケーブルに電圧が設定される<青LED点灯>

(10)『OK』と押して窓を閉じ、『Upload』ボタンを押すと設定した値がPDC002ケーブルに転送される。(※これは不要だったような)

(11)作業終了です。さきほどの充電器に接続すると13.8Vが得られます。<青赤LED点灯>

重要:プログラムしたケーブルは、電圧設定を読込んだ充電器のみで設定した電圧が有効になります。これ以外の充電器(パワーバンク)に接続すると、設定した電圧値は無効になり単に5Vを出力する普通の5Vケーブルに戻ります。<赤LED点滅~点灯>(これは安全を考慮しての仕様のようですが、再設定が必要になるのは困る)

USB から13.8Vを得られるAC電源とケーブル

USB type-C PD PPS で13.8V

【 USB type-C PD PPS で13.8V 】

以上でUSB type-C PD PPS の充電器から13.8V 4Aを取り出せるようになりました。この充電器では最大5Aが得られます。
 この時点では希望通りの良質なPPS対応パワーバンクにまだお目に掛かれませんでした。問題は上の赤字の部分です。 今後の展開に期待しましょう。

USB type-C PD PPS バッテリー入手

USB type-C PD PPS で13.8V
USB type-C PD PPS で13.8V

【 USB type-C PD PPS対応バッテリーで13.8V 】

ちょっと間があきましたが、Owltech の PPS対応バッテリーを購入しましたので、動作を確認しました。しかし、1年以上経つので頭の中は??・?状態、Webで検索したらこのページが出てきた!お粗末。予定通り動きました。
 これからの移動運用では、IC-705ファンユニットを装着し、このバッテリーから給電して10W運用を試してみることにします。このバッテリーでIC-705FM430MHz連続受信時間テストでは14時間経過 2022.09.24


【Tips】雑感

 ここで使用したケーブルやプログラム用の基板は、WITRN サイトか、通販サイト(左にebayへのリンクを付けておきました)で探してください。 キーワードは WITRN PDC002 DFU 
ソフトウェアのダウンロードは、アマゾンのここに rar と zip があります。

zip への直リンクは https://www.amazon.co.jp/clouddrive/share/fbZQyaMTDO3hx8Ir1vFUtjWiucwZW7PzgpfM3IqHsTV