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モバイルバッテリーのUSB5Vから13.8Vを得る


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 市販されている大容量モバイルバッテリー(パワーバンク)から、TH-D74やIC-P7などのハンディー機に充電しようと考えました。USBプラグ内に13.8V出力500mAのDC-DCコンバータを入れれば可能です。(May2017)

 






モバイルバッテリーのUSB充電出力を12V充電に利用する

USBto12Vケーブル

【 秋葉原で見つけた USBto12V 充電ケーブル 】

 2017.05.20現在、秋葉原で約300円、ネット通販では1000円にて販売されています。

 12V出力にて500mAを得るため、USB5V入力は1.5A 以上必要です。 多くのハンディー機は300mAほどで充電するので、使用するモバイルバッテリーはiPadが充電可能な2.1A程度出力可能な品を使用することになります。

完成した充電ケーブルでTH-D74を充電

【 完成した充電ケーブルでTH-D74を充電中 】

 モバイルバッテリーから5V(4.76V)で1.64A流れています。TH-D74に適合するプラグに交換したDCプラグからは12Vが得られています。TH-D74付属の充電器と同様に充電可能でした。

 ※充電末期では5V側で1.7Aを超える電流が流れるため、保護回路が働くようで12V出力が瞬断しました。このため TH-D74 の充電表示が一時的に消えますが、それ以外は問題なく満充電できました。

 ※IC-P7の充電では、充電完了まで異状ありませんでした。

 

各社ハンディートランシーバの充電プラグ規格
KENWOOD製TH-D74用プラグに交換したケーブル

【 井上、トリオ、八重洲製ハンディー機の充電用DCプラグについて

 八重洲のFT-817NDには、極性統一#2のプラグが使用可能です。(L型
 は817のダイカストフレームと衝突するため使用不可)

 トリオのTH-D74には、外形3.4mm、内径1.4mmのL型プラグが最適です。

 井上のIC-P7は、製品そのまま外径5.5mm内径2.1mmで使用可能です。

出力電圧を13.8Vに変更する方法

秋葉原で入手した品 USBから12Vを生成するケーブル

【 出力電圧は分圧抵抗で変更可能 】

 これは秋葉原で入手した品の内部です。 R2,R3が出力電圧を決定している分圧抵抗です。 27kΩはそのままにして、514(改造前)を604にすれば14.0Vあたりになりました。(写真の620ではNG)
R3にパラに470kΩを抱かせると出力は6Vになります。(追記2018/09/23) メーカーが装着している抵抗は、誤差が大きいようで要注意。Hi 

国外から取り寄せた品 USBから12Vを生成するケーブル

【 国外で購入した品は 】

 基本的な構成は同じですが、動作確認用のLEDはありません。こちらのほうが若干電流は多めの700mA仕様で、最大1Aとれました。 

出力電流を増大する方法(追記2018.03.30)

秋葉原で入手した品 USBから12Vを生成するケーブル

【 安定出力を得るには 】

 先ずは、USB5Vが2A以上を安定して供給できることが前提条件です。手持ちのパワーバンクを確認してください。
次はUSBプラグに組み込まれた昇圧回路ですが、発熱によりプロテクション回路が働き出力を一時的に止めてしまいます。 

国外から取り寄せた品 USBから12Vを生成するケーブル

【 放熱対策 】

 USBプラグのハウジング側と基板をしっかり半田付けし、できるだけ基板で発生した熱をUSBプラグのハウジングを通じて逃がしてやります。これでも不足する場合は、プラグ部分に風をあてて冷やしてやります。(これは効果的です)現在、これ以外の対策を検討中です。 

【Tips】